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ごきげんよう、木口さくらです。
私は、人が「つよく生きていく姿」にかけがえのない美を見出しています。
それは決して、社会的強者として生きていくことではなく、この社会のなかで前向きに、自分自身の生を肯定しながら生きてゆこうとする姿です。
ですが今、この世界では、さまざまな問題によって、そうした美の獲得が妨げられています。
たとえば、経済格差、貧困問題、教育の不平等、性差別、障がい者差別、ヘイトクライム等々、あげればキリがありません。

私は今、大学院で哲学を専攻し、人の死はなぜ悪いのか、どのように悪いのかということについて研究をしています。
と、同時に、倫理学や美学、文学にも興味を持ち、横断的な学びのなかで、現代社会が抱える様々な問題に幾度となく触れてきました。
そして現在も、学術的なアプローチをもって、それらの問題について考えています。

一方で、今回このミス・ワールド・ジャパンの舞台にたつことは、私にとってそうした社会問題に対する実践的アプローチを可能にしてくれる格好の機会です。
大会理念である、目的ある美ーーBeauty With a Purposeーーのもと、ほんの一端ではありますが、本から吸収した知識を、自分自身の身体を通じて発信し、社会に還元できたらと思っております。

私自身も、つよく生きていくことの美しさを目指す途上にいます。
美しさを求めて走る私と共に、ひとりでも多くの人が前向きに生きていこうと思ってくださるよう、全力を尽くして挑みます。